新しいJava VMを入れてみた、が……



まえおきのまえおき

このページも、「Windows95 OSR2インストール奮戦記」同様、「自分のホームページを持つようになったのはいいけど、いったい、どんなものを載っけたらいいんだろう?」と悩んだ末に、書いたページで、なおかつ、1999年3月頃に内容をちょこっと書き直したものです。

当時は、「何でこうなるんだ??」とホントに悩んだ内容なので、掲載すればそれなりに意義があるかな? なんて思ったりもしたのですが、その後、新しいバージョンのMicrosoft VMがリリースされてしまったので、「このページはなぜ存在しているんだ???」と思わずにはいられない、ナゾなページへと変貌してしまいました……。
でも、このページもせっかく作ったものなので、消してしまうのはちょっともったいないと思ったんで、こうして載せ続けることにしています(容量的に厳しくなったら消すかもしれませんが……(汗))。


まえおき

現在の我が家のデスクトップパソコンは、外見こそはGateway2000のP5-200というマシンですが、中身はいろいろ入れ替えたりして、半自作機状態になっています。というのも、元々使われていたマザーボードはIntelのTigereyeというヤツだったんですが、こいつがくせ者で、

というものでした。CPUが遅いのはまだガマンできたんですが、増設可能メモリが最大64MBというのに堪え切れなくなったのです(ご存じの方もいらっしゃるでしょうが、2クロックタイプのSDRAMのDIMMって、世の中には最大で32MBまでのタイプしか出回っていなかったのです……(涙))。そこで、ガマンしきれなくなったのが去年(1998年)の9月でした。しかし、その時には金銭的な事情により、

というポリシーでアップグレードすることになりました。その結果、

というような構成に落ち着きました。サウンドカードについては、本当は、それまでに使っていたCreative Sound Blaster AWE32 PnPを流用したかったのですが、PnP ISAカードだったせいか、設定がうまくいかなかったため、急きょ、新しいものを買うことになってしまったのでした。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、今回のトラブルは去年の9月にはアップグレードできなかったビデオカードをアップグレードしたときに生じたものです。

ビデオカードをMillennium G200にアップグレード

金銭的な理由でアップグレードを見送っていたビデオカードでしたが、AGPタイプで搭載メモリが多く、しかも描画速度が速い新しいタイプのものが続々とリリースされている現実にガマンしきれなくなってしまい、いよいよアップグレードの時がきました。
私が目をつけていたのは、MatroxのMillennium G200でした。候補になるカードはたくさんあったのですが、雑誌の紹介記事の内容と、無印のMillenniumのユーザだったことが決め手になりました。

買ってきたMillennium G200を手に帰宅した私は、はやる気持ちを抑えて、パソコンの電源を入れました。インターネットから必要なドライバの最新版を入手するのがその目的です(ビデオカードにはドライバの入ったCD-ROMが付属していましたが、最新のものとは限らないからです)。Matroxのホームページからは最新のMillennium G200用のドライバを、ALiのホームページからは最新のAGPドライバをダウンロードしました。

とりあえず必要なものを全て揃え終えた後はいよいよ取り付けです。カードをダメにしてしまわないように静電気には細心の注意を払いました(これでパーになったらバカみたいですからね)。続いて、パソコンの電源を入れ、BIOSの設定を変えて、いよいよWindows用のドライバの入れ替えです。新しいハードウェアが検出されたということで、いくつかのダイアログが表示されましたが、それらのダイアログへは適当に応答して、先ほどダウンロードしたドライバを組み込み、セットアップは完了しました。

Millennium G200のセットアップが終わった私は、その性能を確かめるために色々なアプリケーションを実行してみました。たしかに速くなってます! 「フリーセル」や「ソリティア」でのカードの飛ぶスピードの違いは十分体感できましたし、ベンチマークテストでの数字も確実にアップしています。最新のG200用ドライバはAMD K6-2の"3D Now!"用に最適化してあるので、より効果的にスピードアップの恩恵を受けることができたのでしょう。ビデオメモリもそれまでの4MBから8MBに増えたからTrueカラーで表示可能な解像度も増えて、私はニコニコしていました、そのときは……。

どうして? Internet Explorerがハングする……

Millennium G200にアップグレードして、いいことずくめだとニコニコしていた私ですが、自分のパソコンに起きたある異変に気づきました。それは、

Internet Explorerが決まったページでハングアップする

ということでした。最初のうちは、「たまたまハングしているのかな? それとも、同時にブラウザの画面をたくさん開きすぎていたかな?」と思っていたのですが、試行錯誤をしているうちに、JavaScriptを使っているページで必ずハングアップしていることが判明しました。
無印のMillenniumでは問題なく表示できていたページなのに、何が問題なのだろう? 悩んだ私が最初に疑ったのが、Java VMでした。原因を究明すべく、インターネットでいろいろなキーワードで検索していた私がMicrosoftのサポート技術情報のページ見つけたのが、"Java アプレット が原因で IE3.02(SP3 インストール 後) が応答を中止する"という情報だったからです。
この情報はInternet Explorer Version3.02をWindows NT4.0 SP3環境にインストールしたときに生じる障害についてのものだったので、Internet Explorer 4.0 SP1をWindows 98環境で使っている我が家とは微妙に違っていたのですが、「32ビットカラー環境で障害が起こる」というようなことが載っていたため、「Java VMをなんとかしたら、症状は改善されるのでは?」と思い込んでしまったのです。
そして、ちょうどその頃、Microsoftのホームページに最新のJava VMがリリースされていました("Updated Microsoft VM 3165 (x86)日本語バージョン"というヤツです)。6.28MBもあるそのアップデートプログラム(MSJavx86.exe)をダウンロードして実行しました。
アップデートプログラム自体は正常に終了しました。msjava.dllのバージョンも5.00.316にアップデートされ、Java VMが入れ替えられたことも確認できました。そこで、問題のホームページにアクセスしてみると……ハングアップしない!! それでは、JavaScriptを使った別のページにアクセスしてみたら……あれ? ハングアップするぞ。マシンを再起動後、先ほどのページにアクセスしてみると……今度はハングアップするではありませんか。うーむ、どうやらJava VMが原因ではなかったようです。

その後、いろいろな対処を試してみました。同時期にリリースされたDirectX 6.1をインストールしてみましたし、ドライバの再インストールも行ないました。それでも、現象は改善されませんでした。そして、いろいろ調べた結果、このハングアップの原因はMatroxのビデオドライバに原因があることが判明したのです。私がダウンロードしたのは最新版であるバージョン4.51だったのですが、バージョン4.50以降のものはInternet Explorerと相性が悪く、JavaScriptを使用したページ等でハングアップすることが分かったのです。
そこで、ハングアップしないものでは最新のバージョン4.26をダウンロードして、インストールしてみました。結果は……ハングアップしません! とりあえず問題は解決されました。しかし、バージョン4.26はUnified Driverであるため、G200の性能をフルに生かしきっていないのと、3D Now!用の最適化がされていないため、スピードはガタ落ちになってしまいました。でも、しかたありません。少しくらい遅くても、ハングアップするよりはマシですから。それでも、以前の環境よりは色数が増えているんで、今のところはそれでガマンして使うことにしました。

"Microsoft VM 3165 (x86)日本語バージョン"の不具合発見

Java VMをアップデートした後、Internet Explorerの設定を変更してみようと"インターネットのプロパティ"ダイアログ([表示]-[インターネット オプション])を開いてみると、なにやら不具合を発見してしまいました。[詳細設定]のタグの中のJava VMに関するセクションの文字列が化けているのです。

文字化けした"インターネットのプロパティ"

同様に、[セキュリティ]タグの[セキュリティ]ダイアログの中のJavaに関するセクションの文字列も化けていました。

文字化けした"セキュリティ設定"

そこで、この文字化けの原因を調べるために、ダウンロードしたアップデートプログラム(MSJavx86.exe)を解析してみました。すると、このファイル内に格納されている.INFファイル(Java.inf)自身が文字化けしていることが判明しました。このアップデートプログラムを実行すれば、かならず文字化けを起こしてしまうのです(おそらく、このアップデートプログラムの元になるキャビネットファイルの作成時に問題が起こってしまったのでしょう)。

この問題は、表示上の不具合というだけで、Java VMの機能にまで影響を与えるものではありません。しかし、文字列が化けていると、設定を変更しようと思ったときにちょっと都合が悪かったりします。そこで、この不具合を修正するための.REGファイルを作成してみました。
以下の内容で拡張子.REGのファイルを作成して、その.REGファイルをダブルクリックするかレジストリエディタで取り込むことによってテキストの修正が完了します。

REGEDIT4

[HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Internet Explorer\AdvancedOptions\JAVA_VM\LOGGING]
"Text"="Java のログの使用"

[HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Internet Explorer\AdvancedOptions\JAVA_VM\JIT]
"Text"="Java JIT コンパイラの使用"

[HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Internet Explorer\AdvancedOptions\JAVA_VM\CONSOLE]
"Text"="Java コンソールの使用 (再起動が必要)"

[HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings\SO\JAVAPER\JAVA]
"Text"="Java の許可"

[HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings\SO\JAVAPER\JAVA\DISABLE]
"Text"="Java を無効にする"

[HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings\SO\JAVAPER\JAVA\HIGH]
"Text"="安全性 - 高"

[HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings\SO\JAVAPER\JAVA\MEDIUM]
"Text"="安全性 - 中"

[HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings\SO\JAVAPER\JAVA\LOW]
"Text"="安全性 - 低"

[HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings\SO\JAVAPER\JAVA\CUSTOM]
"Text"="カスタム"

上記の内容の.REGファイルを作成し、取り込むことによって先ほどの文字化けが以下が通り解消されます。

文字化け修正後の"インターネットのプロパティ"

 

文字化け修正後の"セキュリティ設定"

また、自分で.REGファイルを作るのが面倒だという人のために、.REGファイルを用意しました(JavaTextJapanese.reg)。ダウンロードしてご利用ください。また、このセクションのメッセージを英語にしたい、という方のために、.REGファイル(JavaTextEnglish.reg)を用意しましたので、そちらも合わせてご利用ください。

ただし、レジストリはWindowsにとって、とても重要なファイルです。レジストリの編集を誤るとWindowsが起動しなくなる等、Windowsを破壊してしまう恐れがあります。そのため、レジストリの編集によって発生したいかなる問題に対しても当方では保証いたしかねますので、編集はご自身の責任範囲で行なってください


あとがき

と、この内容を掲載して1ヶ月もしないうちに、Microsoftのホームページには"Microsoft VM 3167 (x86)日本語バージョン" というヤツがアップロードされていました。うーむ、気合いを入れてこんなページを書いたというのに……(涙)。

ちなみに、3167では、上記のような文字化けは発生しませんでした。うーむ、束の間の命だったのか……。
まぁ、Javaに関連するセクションの表示を日本語←→英語の間で切り換えたい方には、役に立つかな? (って、そんな人、いないだろうなぁ……)


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